花街と宮川町

風情あふれる茶屋建築と石畳の街並み。花街は300年を超える長い歴史があり、今なお京都を代表する風景です。京都には、宮川町(みやがわちょう)・上七軒(かみしちけん)・祇園甲部(ぎおんこうぶ)・祇園東(ぎおんひがし)・先斗町(ぽんとちょう)という花街があり、五花街(ごかがい)と呼ばれます。「駒屋」のある宮川町は、鴨川の東側、四条から五条通の間にあり、江戸時代に「出雲の阿国」で知られる芝居と茶屋の町として発展してきました。

お茶屋文化と置屋

大人としての教養やふるまいを身に付けたお客さまの社交場として、お酒やお料理を伝統芸能と共に楽しんでいただくお座敷を演出するのが、いわゆるお茶屋です。お客さまが心地よく楽しめるように、あらゆる人、モノ、コトを手配します。私たち置屋は、そのお座敷という舞台に舞妓さんや芸妓さんを派遣する、芸能プロダクションのような存在です。

一見さんお断り

花街にある多くのお茶屋さんは、今でも馴染みお客さんの紹介がないと入れない「一見さんお断り」の文化が残っています。花街ではお茶屋遊びの代金をお客さまが当日払うことはありません。すべて女将が立て替えておき、後日払うというツケの仕組みが根付いています。そのため信頼のおける人の紹介があって初めて、お座敷に上がることができます。また、初めてのお客さんだとお料理や伎芸などの好みがわからず、最高のおもてなしができないことも「一見さんお断り」の理由です。

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